Threw: Left

メジャーリーグの大谷選手が8号ホームランを打ったというMLB公式動画を見ていたら、実況が”Sorry, Doc! Maybe, you’ll get a real car now.”と言っていました。

このreal carというのは、大谷選手がロバーツ監督の記録に並んだ(日本生まれのドジャース選手のホームラン最多記録)のを記念してミニカーのポルシェを進呈したというエピソードから来ています。もともと、このポルシェをプレゼントするというのは、大谷選手がドジャースに入団する際に、背番号17を譲ってくれたケリー投手の奥さんに、本物のポルシェを贈ったというエピソードからの流れです。

そういう事もあって、今日のホームランを打ったときには実況が大谷選手の口真似というか、大谷選手になりきって上記のセリフを言ったのでしょう。「ごめんよ、Doc! もしかしたら、今度は本当の車がもらえるかもね」みたいな感じでしょうか。

ただ、そのセリフはニヤリとして聞いていたのですが、「Doc」の部分が最初、何で「Doc」なのか分かりませんでした。DocってDoctorの略ですし。

もしかして聞き間違えているのかと何回か聞き返したものの、やっぱり、Docにしか聞こえなかったので、Wikipediaの英語で調べてみると、Docで合ってました。ロバーツ監督のニックネームだそうです。でも、何でDocなのか由来は書いていなかったので、MLBのサイトにある記事を読むと、もともとロバーツ監督のイニシャルであるDR(David Roberts)から始まり、さらにhit doctor➔Docになったそうです。DRはDr.と同じスペルですしね。なるほどです。

ところで、ロバーツ監督の記事をWikipediaで読んでいるとき、選手詳細欄で、

Threw: Left

という表記がありました。このthrewはthrowの過去形なので、もう引退した選手だから過去形になっているのでしょう。日本語では「右投げ左打ち」とか名詞を使って表記するのでちょっと新鮮でした。「へえ」と感心していたら、その隣に打つ方もBatted: Leftと書いてました。

じゃあ、現役選手は現在形なのかと思って、大谷選手のページを見ると、

Bats: Left
Throws: Right

と書いてました。Bats/Throwsともに現在形で三単現のsがついていますね。
そっか~。英語ではこんな表記の仕方になるのですね。勉強になりました。
たぶん自分では選手詳細欄を書く機会はないと思いますが(笑)、生徒さんに聞かれることがあったら教えてあげようと思います。