前回Siriの記事を書いてからちょっと興味がわいて、この数日間自宅から学校までSiriのナビを使ってみました。
気が付いたことをいくつか。
■住所の丁目・番地は数字のみしか読まれない
「丁目」”chome”は読まないです。いや、それはいいのですが、番地から読み上げるので、たとえば
「草津3丁目13-30」だと、
“thirteen – thirty Kusatsu three”
と読まれます。手紙の住所も英語だと番地から書くというのは、よく知られたことですが、日本の住所は「丁目・番地」の順番で「3-13-30」と書くことが多いので、いきなりだと戸惑うかもしれません。
これは、信号機の横に表示されている地名も同じで
「草津3丁目で右折してください」は
Turn right at Kusatsu three
となります。
ちなみに、道路も同様に、「~号線」の数字しか読まないので、「~で左折して18号線に入ってください」だと、
Turn left at ~ onto 18
と言われます。”Route eighteen”などとは言われないですね。
■標識にある地名の東西南北を英語に変換することがある
私の学校の近くに「市立図書館南」という案内標識の交差点があるのですが、Siriは”Shiritsu Toshokan South”と読んでました。うーん、でも、その標識のローマ字表記だと「南」の部分は” Minami”なんですよね。日本語が読めれば、「南」とsouthがつながりますが、漢字が読めない外国人だと、ローマ字表記とSiriの音声を比べるわけで、”Minami”と”south”がつながらない恐れがありますね。
ただ、常に英語に直しているわけではなく、他の地名では「南」をMinamiと読んだり、結構バラバラで、一律で英語に変換するというわけではないようです。基準がわからん……。
ちなみに、この「市立図書館南」は標識のローマ字とSiriの読み上げがまったく噛み合っていません。
標識 “City Library Minami”
Siri “Shiritsu Toshokan South”
「市立図書館」を標識では英訳しているのに、Siriはローマ字読み、逆に「南」は標識ではローマ字読みだけど、Siriでは英訳。なぜ??
これで同じ地名を指してるって言われても、絶対分かんないですよね。
もし私が、日本語に詳しくない外国人で、
“Turn left at Shiritsu Toshokan South.”
とSiriに言われたら、”City Library Minami”って標識を目の前にしても、「ここじゃないな」って絶対直進すると思います(笑)。
■「町」を”chou”と読むべきところを”machi”と読むことがある
たとえば、学校の近くにある「橋本町」は「はしもとちょう」と読み、交差点の標識にも”Hashimotocho”と書いてあるのですが、SiriはHashimoto machiと読んでます。これも日本語が読めない人にとっては、「町は”cho”と”machi”の二通りの発音があって、標識のローマ字表記とSiriの読み方が違うだけ」なんて分からないでしょうから、ちょっと悩みますね。
■表現のゆれがある?
試しにSiriをアメリカ英語にしてみたときに、「右折してください」を
Make a right
と言ったことがありました。イギリス英語だとTurn rightだったので、もしかして、英米で変えているのかとも思いましたが、その表現を聞いたのが一回だけで、他はすべてアメリカ英語でも”Turn right”って言ってますし、同じ場所を何回か通ったときにも”Turn right”なので、その時だけだったようです。ちょっと不思議ですね。
とりあえず、こんなところです。
他に英語音声のナビを使ったことがないので比較できないのですが、地名の英語での読み上げってこんな感じなんですかね。もしかすると、地名ごとに読み方が登録されているわけではなく、アプリにその場で地名の読みを判断させるというやり方なのかもしれません。
数日使った感想としては、地名の読み上げ方が標識と合っていないことがあるため、日本語を話さない方が頼り切ると危険かもしれません。日本語ネイティブなら漢字とローマ字表記と両方から判断できるので大丈夫でしょうが、それならそもそも英語版にする必要もないわけで(笑)。
Siriは英語以外にも多数の言葉に設定できるので、機会があれば、英語以外の言語でも試してみたいと思います。