realisticなボケ

昨晩遅くに行われた新型iPadの現地発表イベントApple Eventをリアルタイムで見ていました。

私のiPadもそろそろ古くなってきたので買い替えたいのですが、円安の影響もあって結構な金額になりそうです。

ところで、イベント中に行われたイラスト制作アプリの説明を見ていたら、

“for creating realistic ボケ”
「リアルなボケを生み出すために」

という言葉が聞こえてきました。画像の背景をいい感じにピンボケさせる新機能の説明をしていたので、この「ボケ」は、日本語の「ぼけ」から来ているのかと察したのですが、ちょっと意外でしたね。何で日本語から持ってきたんでしょうか。

カメラが発明されたときからピンボケとかあったはずなので、わざわざ日本語から取り入れる必要はないはずですし、そもそも英語でも、blurとかそれ用の単語がちゃんとありますしね。

というか、実際、アプリのその機能の名前も”Lens Blur”でしたし。

このあたりはカメラに詳しい方にお聞きしないとわかりませんが、もしかすると、カメラの技術としてのボケの話として英語に輸入されたのかもしれませんね。

wikipediaの英語版で調べたところ、bokeh というスペルで載っていました。へえ~。

hがついているのは、これが語末にないと、発音が「ボケ」とは分からないからでしょうか。
英語では語末のeは読まないので、eを「エ」と読ませるのは工夫が必要です。

日本の「酒」だと、ローマ字でsakeと書いても「セイク」と読まれるというので、以前はsakéとアクセント記号付きで書いているのも何度か見かけました。最近はそうでもないのかな。それでも、「サケ」ではなくて、「サキ」っぽい発音ですよね。あと、カラオケも「カリオキ」に近いですし。

フランス語由来のcafeとresume「履歴書」はそれぞれ「カフェイ」と「レズメイ」ということで、語末が「エ」ではなく「エイ」になります。

wikipediaでは、bokehの語源も詳しく説明されてて、動詞「ぼける」の名詞形から由来してるとか、「時差ボケ」とか「寝ぼける」「とぼける」にも出てくるとか書いてました。英語のサイトで日本語を学ぶのも妙な感じですが、いや、勉強になります(笑)。