新刊のお知らせと昔のTOEIC(4)

その他の変更点の続きです。

■収録する文法項目の追加
本書は初級~中級レベルを対象としていますので、あまり難しい項目を入れないという趣旨で執筆していますが、下記の文法は知っておいたほうがいいということで、新たに項目立てて追加しました。

○ should「はずだ」
→ 旧版では意味の紹介しかなかったので、項目化して「訳してCheck!」で練習します。

○ 受動態の進行形(be being done 「~されている最中である」)

○ 強調構文(it is ~ that S+V)

○ 接続副詞
→ therefore やmoreover など、前の文と内容的に接続するための副詞

○ 名詞+that節(the fact that S+Vなど)

○ 前置詞の注意すべき意味
→ for「~にしては」in「~後に」など、あまり知られていない意味

○ 見逃されがちな前置詞
→ amid「~の中で」 regarding「~に関して」など、前置詞と認識されずに放置されがちな語
また、if の省略による倒置や名詞+ 動名詞など、上級向けと思われる項目は、豆知識として「Check this out!」で触れています。

■収録単語を増やした
「訳してCheck!」で使用する単語を増やしました。めぼしい単語は率先して英文に使用していますので、単語学習にも役立ちます。

■音声を収録
訳してCheck!とReverse Checkの音声を日・英ともに収録しました。英文はアメリカ人とイギリス人ネイティブスピーカーに吹き込んでもらってます。なんと7時間分の音源らしいです。

形式はこんな感じ。
pic4.PNG
日本語音声はスピーキングの練習に使ってください。日本文を聞いたらいったん音声を止めて、英文を作って口に出す練習をするとスピーキング力が向上します。

実は、日本文を聞いて英文を口に出す練習は、私がイギリス留学中にやっていた練習法です。

少しでもうまく英語を話せるようになりたかった当時の私は、まず自分が言えるようになりたい英文を作ったり、テキストから抜き出したりして、それを日本文に訳したものをカセットテープに吹き込み、そのあと数秒のポーズを入れて解答の英文を吹き込んで自分の教材を作っていました。そして、日本文が聞こえたらすぐに英文を口に出すのです。これをひたすら反復して練習した結果、当時の自分にはかなり効果があったと思ってます。

■Check & Checkの変更
Lessonの最後にある練習問題「Check & Check」の形式を変更しました。旧版では短文穴埋めと間違い探しを収録していましたが、TOEICの形式変更によりPart 6の間違い探しがなくなりましたので、新版でも間違い探しをやめて、短文穴埋めを初級・中級に分けて収録しています。

■デザインの変更
基本的なデザインは旧版と同じですが、2色刷りにしたことと、グラフィックを増やしたことで、より読みやすくなったと思います。また、右ページの右側余白にツメ(インデックス)を入れたので、特定のChapterやLessonが探しやすくなりました。

■大幅なページの増量
なんと旧版382ページが、526ページになりました。文法の解説部分はそんなに増えていませんので、主な原因は「訳してCheck!」の増量ですね。一つの英文を長くしたことと、そして問題数を増やした結果こうなりました。ちなみに本書の最終章Lesson 27「前置詞」の一番最後の「訳してCheck! (見逃されがちな前置詞)」は和訳5問+英訳5問の計10問です(笑)。

以上です。

次回は、カバーなどをご紹介します。