先日、The Japan Newsを読んでいると、アメリカの高級レストランが東北地方の食材を使った料理を出したという記事があり、いくつか見慣れない海の食材の名前が出てきました。
ocean perch
striped jack
sea squirt
このうち、ocean perchはperchが魚の名前だったことはどこかで読んだ記憶がありましたので、たぶんその親戚か似た感じの魚だろうと予想。で、わざわざoceanと言うということは、perch自体は淡水魚で、ocean perchは海水魚かなと。海に住んでるperchってことでしょうか。でも、perch自体がが馴染みのない魚なので、そいつの海に住んでる版と言われても、いまひとつピンと来ません。考えても分からなかったので、辞書を見たらperchは「(ヨーロッパ産の食用淡水魚)パーチ」、ocean perchは「メヌケ」だそうです。うーん、日本語で聞いても馴染みのない魚でした。東北の方とか、釣りが好きな方はご存知なのでしょうか。
striped jackは、striped「縞模様」と、日本で取れる魚であることから考えて、「シマアジ」かとカンで当たりをつけたら、そうでした。なるほど。
3つ目の、sea squirtも知らなかったのですが、squirtが「噴出(する)、びゅっと出す」という一般の単語なので、海に住んでる「びゅっと出す」生き物だと思いました。そんな愉快な生き物がいるのか……。「テッポウウオ」はacherfishだし、食用かどうかわからないし、というかそもそも東北の名産じゃない……はず。
ただ、記事には、
“(sea squirts) are known for their unique bittersweet taste”
「(sea squirts)は独特のほろ苦い味で知られている」
と書かれていまして、もしかして魚類ではなく「ウニ」とか「ナマコ」とかそっち系の生き物かなと思ったところで、思いつきました「ホヤ」ですね。
確か、ホヤって体内の水をビュッと吐き出すんですよね。「美味しんぼ」か何か忘れましたが、グルメ系のマンガで見た記憶がうっすらあります。
念のために辞書で調べてみたら「ホヤ」でした。wikipediaの英語版を見ると、水から引き上げられると激しく水を噴き出すことがあり、そこからsea squirtの名前が来ているそうです。なるほど。
生き物の名前って、独自の名前を持つものと、既存の単語や名前を使ってできたものとありますね。
そこで、seaのついた生き物を集めてみました。直訳を見て何かわかりますか。
1. sea otter 「海のカワウソ」
2. sea anemone 「海のアネモネ」
3. sea cucumber 「海のキュウリ」
4. sea horse 「海の馬」
5. sea lion 「海のライオン」
こたえは、以下の通りです。
1. ラッコ
2. イソギンチャク
3. ナマコ
4. タツノオトシゴ
5. アシカ・トドの類
言われてみれば納得ですね。sea anemone とかsea horseなどは比喩でしょうけど、カワウソは水の上で仰向けにして貝を腹に乗せて写真撮ったら、私なら絶対ラッコと区別つかないです。