新版をレッスンに導入しました

新版「TOEIC L&R 文法完全攻略」が出版されたということで、私のレッスンでも本格的に導入しています。すでに執筆段階から旧版の補助として併用していたのですが、実際に書籍化されたのでテキストとして旧版から切り替えました。

特に旧版を使っていて新版に移行した方の感想として多いのは、

「旧版より難しいけど、その割になんとかなる」

ということですね。

文法解説部分は新旧あまり変わっていないので、主に「訳してCheck!」の感想ですが、これは私の目指した通りなのでよかったです。

TOEICの本試験に出てくる英文のレベルには幅があります。一つの長文の中でも、簡単な英文と難しいものがありますね。新版は、このうち難しいレベルに合わせたものを大量に読み・書くことによって、長くて複雑な英文に慣れるということを主眼の一つにしています。

ただ、単に難しい英文を寄せ集めてもやり続けるのは苦しいですから、単語リストを出現順にしているというのは、先日書きました。この他の工夫として、初級単語もリストに入れています。たとえば、Lesson 1ではany「いかなる」 often「しばしば」などの比較的平易な単語や、-ing「~すること」to do「~するための」といった文法項目もリストに入れてあります。

このことによって、取り組む英文が難しくても、単語リストをヒントにすれば、自力でなんとかできる割合がかなり増え、見た目が難しそうな英文でも「結構自力でやれる」という手応えを感じられると思います。

普段のレッスンでは、「訳してCheck!」の英文は速読の練習に使い、英作文は提出してもらって添削して授業で解説しています。本書に取り組んで本試験を受けた方々の感想と結果が楽しみです。