2024年度から英検2級以上で要約問題が新たに出題されるようになりました。
今、受講生の中で2級を受ける方と、1級を目指している方がいらっしゃるので、レッスンで対策を行っているところです。
まだ実際には1度しか実施されていないのですが、その問題とサンプルとして公表されているものを見ると、受験級より1つか2つ下の級の長文が出題されるようですね。なので、長文読解に出てくる長文よりは読みやすく、理解するだけならそれほど難しくないと思われます。重要なのはどうやってまとめて制限語数に収めるかですね。
あと、できるだけコピペしないようにすることも得点アップのためには大切です。特に準1~1級では自分の言葉に変えて、そしてできればちょっと難しめの単語や表現を使って語彙力をアピールしたいところです。これは、もう一つのライティング問題である意見陳述のエッセイも同じですね。上の級になればなるほど、英文の正しさだけでなく、スタイルや書く英文のレベルが重要になってきます。
受験級の長文問題より要約問題の長文が平易なのは、理解できない物は要約できないという身もフタもない理由だけでなく、平易な英文を受験級にふさわしい英文に引き上げる余裕を持たせているものと思われます。たとえば、英検1級の長文をそのまま抜き出してつなげたら、誰でもレベルの高い英文を使った要約ができちゃいますし。
今やっているレッスンでは、要約・エッセイともに書いてもらった答案をチェックして、内容の改善点だけでなく、いかにフォーマルに書くかという点でも対策指導をしています。受講生の方は、全く内容が変わらないのに、修正するとすごくカッコよくなった自分の答案を見て、「こんな英文を書けるようになりたい」とモチベーションが上がるようです。