ゲームアプリの言語(1)

海外のゲームが好きで、よくiPad上でダウンロードして遊んでいます。
その際は、英語の勉強も兼ねて・・・と自分への言い訳に、表示言語を英語にしています。

日本製も含め、たいていのゲームアプリは複数の言語をサポートしており、好きな言語を選べます。いろんな国のユーザーにダウンロードしてもらえるようにということでしょう。

ゲームのジャンルにもよりますが、RPG系やアドベンチャー系はストーリーやクエストの説明が多いので、かなりの英文を読むことになりますし、面白い語彙を学ぶ機会にもなります。

30年くらい前でしょうか、sarcophagus「石棺」という単語を学んだのはDiabloというダークな感じのファンタジーロールプレイングゲームでした。その後、留学中に大英博物館に行ったとき、展示されていたエジプトの石棺の説明に、sarcophagusと書かれていて嬉しかったのと、ゲームに出てくる単語でも普段の生活に活きるんだと思ったのを覚えています。

他には、Shadowbaneという20年くらい前のMMORPGで、ambidexterity「両手利き」という単語を覚えた記憶があります。

ambi-は「両方の、周囲の」を表す接頭辞で、ambiguous「曖昧な」やambivalent「相反する感情を持つ」などに出てきます。dexterityは「器用さ」の意味です。つまり、両手が器用ってことですね。ちょっと専門用語っぽい単語です。

普段の会話で「両手利きだ」というときは、”I can use both hands well”とか”I’m good with both hands”とか言うと思うので、そういった言葉があるのを知って面白かったです。

そういえば、dexterity自体もその前にやっていた海外ロールプレイングゲームで覚えていた気がします。確か、高校生のときにハマっていた古典的名作WizardryかUltimaで見たような。その時は日本語版をプレイしてたはずですが、確かキャラクターのパラメータにdexterityがあって、日本語に訳されずそのまま使われていて、説明書に「器用さ」とカッコ書きされてました。

よくあるRPGのキャラクターのパラメータでは、

Strength「力の強さ」
Constitution「体の強さ/体格/体質」
Intelligence「知能」
Agility「敏捷性」

などとともに定番ですね。パラメータ表示の画面では、Str/Con/Int/Agiなどと省略して表示されることが多いです。日本製のRPGでも使われているので見たことがある方もいるかもしれません。

ちなみに、上記のconstitutionは「憲法」の意味で日本人学習者にもよく知られた単語ですね。でも、多少英語が苦手でもゲーマーなら、「ゲーム画面のConはconstitutionの略だよ」と教えると、「ああ、じゃあ『体の強さ』って意味か」と知っている人は多そうです(笑)。

あ、そういえばちょっとここで思い出したことがあります。さきほど挙げたゲームの”Wizardry”は単語としては「魔術」という意味で、wizardとすると「(男の)魔法使い」の意味になります(女性の魔女はwitch)。今でこそ、魔法が出てくるファンタジーが隆盛していることもあって、「ウィザード」という言葉は比較的によく知られるようになりましたが、私が高校生の頃は一般的ではありませんでした。それ系のアニメもありませんでしたし、ラノベもまだジャンルとして確立していませんでした。映画でも、魔法が主体で大ヒットしたものはあまりなかったように思います。The Lord of the RingsとかHarry Potterが出てきてからですね。

そんな中、私が高校生の時に、校内で英単語コンテストというのがありました。名前通り、どれだけ単語を知っているかという競う大会です。とはいえ、そんなお硬いものではなくイベント的な催し物だったせいか、ペンネームでの参加が許されてたんですね。他のみんなは自分のニックネームとかマンガやアニメのキャラの名前をつける子が多かったのですが、そのころWizardryにハマっていた私は、カッコつけてWizardというペンネームで参加したんです。その後、上位者が掲示板に張り出されて、たまたま成績が良かった私も一覧に名前が載りまして、それを見て、ニヤニヤと悦に入っていたのでした。まあ、若気の至りと言いますか、黒歴史と言いますか、それをカッコいいと思えるセンスもアレですが、今でいうと思いっきり厨二病ですね(笑)。

話を戻して、こういった単語の他にも、普通の名詞や動詞、形容詞なども海外ゲームをやりまくったおかげで身についた単語がいっぱいあります。

さらに、昔とは違って今はインターネットがあるおかげで、海外ゲームの多くは英語の攻略サイトもたくさん作られています。そういったところも勉強になります。いや、むしろゲーム本体よりこちらのほうが英文を読む量が多いかもしれません。必死になって読みますしね(笑)。今やっているゲームでも、そういった攻略サイトやプレイヤーが集まる掲示板を読みますし、開発チームのブログも読んでいます。特に、毎週金曜日に次回のバージョンアップの内容や開発状況を書いてくれるので、欠かさず読みに行っています。

ちょっと長くなってきたので続きは次回に。game freakな私はどうしてもゲームの話は長くなりますね、はは。